魔除け・疫病除けにご利益がある”赤べこ”
皆様 こんにちは。
まだ予断を許さない日々が続いておりますが、心身ともにお元気でお過ごしですか。
福島県は5/7からコロナウィルスの感染者は確認されておらず、本日まで30日連続でゼロとなっております。
そしてこんな時だからこそ心の拠り所が欲しいと思ってしまいます。
今回ご紹介させて頂きますのは、福島県会津地方の民芸品 『赤べこ』についてです。
まず、なぜ赤べこ(赤牛)が魔除け・疫病除けとされ愛されているのか、その伝説と今日に残る姿の意味をご紹介されていただきます。
少し長くなりますがお付き合いくださいませ。
場所は会津若松市から西へ約20?にあたる会津柳津町。
その伝説は約1200年前に遡ります。舞台は町のシンボルでもある「圓蔵寺」。
1611年に東北地方を襲った慶長三陸地震によって、会津美里町から喜多方市に東北に延びる約34?の会津盆地西縁所断層が、阪神淡路大震災と同規模のマグニチュード7前後の大きな地震で寺が倒壊。(当時この地区で3400人の死者がでたといわれています。)
その後6度の建て替えを経て、現在の場所には7度目に移されました。しかしその場所は崖の上、只見川を利用して運ばれてきた材木資材を上まで運搬するのに人々はとても苦労しました。そこへ現れたのが牛たちで、その中の一頭の赤牛が最後まで一生懸命に運搬に貢献したそうです。そしてお堂が完成するとその赤牛はお堂前で石と化し、菩薩に仕え寺院の守り神になったと言われています。
こちらが虚空蔵尊建立に活躍し石となったとされる撫で牛。撫でると働き者になると言われています。
また圓蔵時本殿前の撫で牛は、自分の身体の病んだ部分や具合の悪い部分を牛の身体の同じ箇所を撫でることで、悪い所が牛に移り病気が治るという風習があります。
そして【赤べこ】になったのはそれから八百年後。
豊臣秀吉に仕えた鶴ヶ城主の蒲生氏郷(がもううじさと)が、この伝説を耳にしこの赤牛の供養のため、京都から招いた張り子職人に作らせたのが始まりとされています。
そして会津地方に、天然痘が流行した時この張り子人形を持っていた子供たちは感染しなかったとされ、”魔除け” ”疫病除け”の意味を持つ玩具として定着するようになりました。
赤べこに描かれている白の縁取りと黒の斑点はこの天然痘を示しているそうです。
柳津虚空蔵尊圓蔵寺から徒歩約10分(800m)の場所にある ”憩いの館ほっと?やないづ” では、赤べこの絵付け体験(体験料800円税込)や柳津銘菓「粟まんじゅう」作りなど様々な体験が楽しめます。
また温泉地でもある柳津町ですので、こちらには無料の足湯もありタオルをご用意して足の疲れを癒すこともできますよ。
そして町のあちこちで赤べこがお出迎えしています。
福太郎(父)・満(みつ)子(母)・あいちゃん(娘)・もうくん(息子)ファミリーを探してみてくださいね。
そして今回一番お伝えしたかったのは、
当ホテルから車で約39分(41.1?)の場所に位置する、猪苗代町にあります 土津(はにつ)神社
こちらの宮司様がインスタグラムで無料ダウンロード出来る 赤べこをモチーフにした護符を提供くださっていることです。
是非皆様も取得して携帯電話の待ち受けにお持ちになっていただけたらと思いました。
福島県で会津地方だけ感染者が出ていないのも、きっと赤べこのご利益ではないかと確信しています。
偶然ですがわたしは今年の4月に、人がいないこの神社を訪れまだ早い桜を見に出掛けました。
またこの神社は春は桜秋は紅葉と、とてもきれいな名所ですので、合わせてご紹介させてくださいませ。
長文になりましたがお読みいただきありがとうございます!
最後になりますが、当ホテルの赤べこファミリーもスタッフ一同お待ちしておりますので、元気なお姿でお越しくださいさいますことを心から願っております。
宿泊部 湯田