強清水について
皆さんこんにちは。
今回は会津地方にある名所、「強清水」について紹介します。
福島県名水30選にも選ばれている強清水の名水。
近くには、美味しいおそばや、まんじゅう・ニシン・スルメの天ぷらなどを食べさせてくれるお店があります。
また、この清水には、次のような物語があります。
強清水の物語
昔、里の村に働き者の父と、怠け者の息子がいました。息子の悪さざんまいで、
米も買えないありさまでしたが、どうしたわけか父の山仕事の帰りはいつも酒に酔
っていました。不思議に思った息子が、後をつけてみると岩の間からあふれる清水
を飲んでいました。息子は、清水を酒にたとえて飲む父の姿に親不孝をくやみ、以
後親孝行をつくしたそうです。
おいしいと言われる強清水は、今でも水を汲みにくる方が多いです。
次に代表的な食べ物を紹介します。
そば
地元で採れたそば粉100%を使うそば打ち体験は、はじめてそば粉を見るような方で
も親切丁寧に指導してくれます。
出来上がったそばは、すぐさま熱湯にはなされ、つなぎを入れないそば粉と湯、水
だけで練り上げられたその歯ごたえを味わうことができます。
天ぷらまんじゅう
会津地方では、仏壇に供えて堅くなった饅頭を天ぷらにして食べる習慣があったそ
うです。
甘い砂糖や油は高級品と言われていた時代、甘い饅頭に小麦粉を絡めて油で揚げる
天ぷら饅頭はごちそうだったのです。
饅頭も手作りで天ぷら用に甘さ控えめに仕上げています。
醤油につけ、ごはんのおかずとして食べられていましたが、昔は醤油がもっと濃い
味で、しょっぱかったそうです。
揚げたては衣がサクッと、中にはしっとりとした自家製のあんが入っています。
食べ方は、お好みで何もつけずにそのままで食べるのもおいしいですし、醤油に七
味をふりかけたものを付ければ醤油と七味が甘さを引き締めます。
暖かいそばの汁に浸して食べるのも、また違った楽しみです。
イカ・ニシンの天ぷら
山に囲まれ海が離れている会津地方では、新鮮な海産物を手に入れることが困難で
した。
そのため、保存食である乾物のスルメやニシンを水で戻し、天ぷらにしていたそう
です。身が厚いニシンは驚くほどふわふわしていて、とてもおいしいです。
イカの揚げたては香りが香ばしく、専用のはさみで一口大に切って食べます。
もちろん生のイカの天ぷらよりも歯ごたえがあって噛めば噛むほど味わいが広がり
ます。
アクセス
国道49号を会津若松から猪苗代方面に向かい、294号と分岐するところにあるのが強
清水です。
皆さんもぜひ強清水に足を運んでみてはいかがでしょうか。
宿泊部 佐藤(友)